『英語は女を変える―同時通訳者が見たコミュニケーションの不思議』 (2009 018)

尊敬する新崎 隆子氏の本だったので手に取りました。
最近シャドーイングとかまったくしてないけど、また始めようかな…。

以下、引用。


Pp. 246-247
たしかに、今や英語は日本の一大産業になりました。
英語を学ぼうとする人が増えるのは、大変望ましいことだと思います。でも英語さえ話すことができれば、本当に外国の人たちと意思が通じ合うようになるのでしょうか。
アメリカの小学校では、話す訓練が大変重要視されているようです。大学でも「ディベート」が盛んです。自分の考えをきちんと表現する技術は、社会で生きていくための基本的教養と見なされているのです。
でも日本はどうでしょうか。小学校から政治家、ビジネスマンに至るまで、徹底的に議論して結論を出すことがケイシされている、むしろ避けた方がよいと考えられていると思われる節さえあります。
ひょっとすると日本人は、英会話学校で初めて「話し方」の訓練を受けているのかもしれません。


シャドーイングについて
・ナマの英語をただ口真似してみる
・自然な英語の流れやリズムを体験する
・音だけで単語を認識できるように

サイト・トランスレーション
・出てきた順に文頭から訳していく
・しゃべることはうしろから聞けない。だから前から理解
・文頭から読んで、意味のある情報で区切り、訳す

逐次通訳
・絶対1回で聞き取ろうという気持ちが大事
・論理の流れを示唆する接続詞や副詞を大切に
・「変だな」と思うことが聞き取り能力を向上させる
・メモ取りで、聞く方がおろそかになっては意味がない

勉強を長続きさせるコツ
・まずリスニング力を自分で診断してみよう
・わかったような気になるのに訳が出てこない
・目を決して前に戻さずに英文を読んでいく
・同じテーマを1週間追いかけてみると…


内容(「MARC」データベースより)
湾岸戦争のニュース報道で大活躍した「同時通訳」。その世界で超一流の女性同時通訳者2人が生活・英語のブラッシュアップ法・仕事の姿勢・コミュニケーションの秘訣を明かす。涙と笑いのエピソードや英語のプロならではの鋭い考察、新しい発見がいっぱい。

英語は女を変える―同時通訳者が見たコミュニケーションの不思議
篠田 顕子
4893611437