『バベルの犬』 (2009 061)

表紙の犬(ローデシアン・リッジバック。名前はローレライ)が可愛かったので、読んでみました。
ある日突然妻を亡くした主人公が、その死の現場だけでなく、そこに至る経緯をすべて見ていたローレライを訓練し、妻の死を語らせようとします。その過程において、彼は妻との出会いから別れまでを自分の中で再現することになります。(これって、別れた異性のことを吹っ切れないときに実施すると効果的な手法なのでは!?)
主人公が、無意識にとは言え、レクシーをどんどん追い詰めていく様がリアルで、胸が痛みました。

バベルの犬
Carolyn Parkhurst
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