『この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)』 (2009 057)

pp. 108-109
「才能」っていうのは、そんなふうに、自分だけじゃわからない、見えてないものだと思う。自分で「こうだ」と思い込んでることって、案外、的外れだったりするからね。
何でも仕事をはじめたら、「どうしてもこれじゃなきゃ」って粘るだけじゃなくて、人がみつけてくれた自分の「良さ」を信じて、その波に乗ってみたらいい。
わたしの場合も、人から「あれ描いて」「これ描いて」って注文されて、断らずにやっているうちに「このあいだのアレ、おもしろかったよ」「こういうのをまたやりましょう」って、ウケるほうに、食べていけるほうに、仕事が寄っていった。そうなると、ひとつの仕事が次の仕事を呼んで、仕事の道ができていく。
だから、わたしは思うのよ。
「才能」って、人から教えられるもんだって。
いい仕事をすれば、それがまた次の仕事につながって、その繰り返し。ときには自分でも意識的に方向転換をしながら、とにかく足を止めないってことが大事。

「第5章 外に出て行くこと。「カネ」の向こう側へ行こうとすること。」が素晴らしいです。特にその中の「奪われないこと、外に出て行くこと」「グラミン銀行が試みていること」「『鴨ちゃん』のこと」では涙が止まりませんでした。

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)

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