『キッチン』 (2009 008)

吉本 ばなな氏の作品が好きで割と読んでるつもりでしたが、デビュー作を読んでいなかったことに気づいて愕然。
この本には「キッチン」「満月」「ムーンライト・シャドウ」が収められています。
「ムーンライト・シャドウ」の中に「別れも死もつらい。でもそれが最後かと思えない程度の恋なんて、女にはヒマつぶしにもなんない。」というくだりがありました。「この恋が最後か」と思えるような恋、またしたいな?? 

内容(「BOOK」データベースより)
私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。

出版社/著者からの内容紹介
唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。


410135913X キッチン (新潮文庫)
吉本 ばなな
新潮社 2002-06

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