『脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める』 (2008 064)

受験勉強をしているときもそうでしたが、最近、仕事のときにも集中力の衰えを感じていました。「冴えない脳」という表現が(悲しいことに)当てはまるような気がする最近の自分の脳みそを改善すべく、読んでみました。
脳を生まれ変わらせるのは、生活習慣なのだそうです。

以下、今後のためにメモ。

習慣1 生活の原点をつくる
・脳の活動を安定させるには、生活のリズムを安定させることが大切
・そのためには、まず生活の原点をつくることが大切。朝一定の時間におきよう
・脳にもウォーミングアップが必要。足・手・口を意識して動かそう
 (部屋の片付け、ガーデニング、料理など)

習慣2 集中力を高める
・集中力や頭の回転の速さは、それ自体を「上げよう」と思っても上げられない
・意志的にできるのは、時間と距離(仕事の量)の関係をはっきり認識すること
・時間の制限をなくすと、「何がより重要か」も判断しにくくなる
 (生活のどこかに「試験を受けている状態」を持つ)

習慣3 睡眠の意義
・睡眠は、疲労回復のためだけでなく、思考の整理を進ませるためにも必要
・夜は情報を蓄える時間に向いている。考えを大ざっぱにまとめ、早く寝よう
 (睡眠中の「整理力」を利用する。最低6時間は寝るように頑張る)

習慣4 脳の持続力を高める
・毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない耐性を育てる
・脳を鍛えるときには、司令塔である前頭葉を鍛えることを意識するといい
前頭葉を鍛えるときには、テクニック以前に体力をつけることが大事
・家事や雑用を積極的にこなすことは、前頭葉の体力を高める訓練になる
 (家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなす。…せめて皿洗いと洗濯、掃除くらいきっちりせねば)

習慣5 問題解決能力を高める
・些末な選択・判断を効率化させるルールを持っておくと、脳の力を有効に使える
・一日の行動予定表や仕事を解決するまでのプロセスを書くのも、脳の仕事を助ける
・書いたものを自分で分析したり、他人に評価してもらったりすることも大切
 (自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくる)

習慣6 思考の整理
・物の整理は思考の整理に通じている。忙しいときほど片付けを優先させよう
・仕事で混乱したときは、机を機能的に整理することから始めると立て直しやすい
 (激しく納得。常にロジカル・シンキングをしている友人は、部屋も仕事机も本当に美しく片付いている)

習慣7 注意力を高める
・脳の健全な働きを保つには、目を動かして積極的に情報を取ることが必要
・目を動かす(フォーカス機能を使う)時間を意識的に多く持とう
・視覚的情報が遮断された状態で耳から情報を取る訓練をするともっといい
 (PCのモニタを凝視している時間が長い私は要注意。シャドーイング再開するか?)

習慣8 記憶力を高める
・使える記憶を増やすには、出力することを意識して情報を取ることが大切
・その出力の機会を増やすために、報告書やブログを活用しよう
・会話する機会が少ない人には、書き写しや音読が有効なトレーニングになる
 (大学時代生まれて初めてカンペを作ったら、その課程で必要なことが全部頭に入り、結局使わずに済んだのはこういう理由だったのか…(汗) 書くって素晴らしい)

習慣9 話す力を高める
・人の質問に答える形で話を長くしていく(周りの人の協力が大切)
・メモを用意し、そのキーワードを辿りながら慣れない話を長くする
・写真を撮ってきて、それを示しながら表現を膨らませていく

習慣10 表現を豊かにする
・表現を豊かにするには、いくつかのパターンを身につけ、訓練することが有効(質問を想定する、話のナビゲーションを自分でつくる、風景を思い浮かべる)
・話が通じないのは相手のせいと考えてはいけない。相手の身になって考えよう
・たとえ話を織り交ぜながら話そうとしていると、脳が総合的に鍛えられる
 (社会性を高めることに通じている)

習慣11 脳を健康に保つ食事
生活習慣病になると、脳にも悪影響が及ぶ。予防するには太らないことが第一
・エネルギーの需要と供給のバランスを考え、適度な運動と腹八分目を心がける
 (まず体を動かすこと。美味しいものを控えめに食べる♪ 少食万歳)

習慣12 脳の健康診断
・画像検査により、脳の病気を発見できるだけでなく、問題のある機能も分かる

習慣13 脳の自己管理
・自分の失敗を記録し、傾向を割り出すことは、脳の自己管理にとても有効
・失敗を分析するときには、小さな失敗から注目していくと分かりやすい
・その代わりの方法として、人から指摘される問題行動を分析するのもいい
 (でも失敗の経験は、何度も思い出したくない…)

習慣14 創造力を高める
・「何の役に立つのか」より「誰の役に立つのか」を重視して考える
・アイデアは情報の組み合わせと考える(無から有は生み出せない)
・書くことによって情報を脳に刻み込み、まとめをしながら考える
 (書くことによって、クリエイティブになれるのか)

習慣15 意欲を高める
・意欲を高めるには、自分の行動と結果を誰かが評価してくれることが重要
・人を好意的に評価することは、自分が評価されやすい環境をつくることにつながる
・生活のどこかにダメな自分を見せる場面があると、意欲を高めやすくなる
 (一番できない生徒になる機会を作る)


さっさと生活習慣を改善して、「冴えた脳」を手に入れたいと思います。
分かりやすい表現で、これなら実践できるかも、と思わせてくれる本書、おすすめです。


内容(「BOOK」データベースより)
最近、何となく頭がぼんやりしている―。記憶力や集中力、思考力が衰えたように感じている。そんな「冴えない脳」を治すために必要なのは、たまに行う脳トレーニングではなく、生活の改善である。『フリーズする脳』で現代人の脳に警鐘を鳴らした著者が、すぐにでも実行できて、有効性が高い15の習慣を提案。仕事ができる脳、若々しい脳を取り戻すためのポイントを分かりやすく示す。

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
築山 節
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