『短篇集 バレンタイン』 (2008 049)
『短篇集 バレンタイン』読了。
短編集だから、まあいいか、どこでやめてもいいし。ちょっと休憩しよー、と手に取ったら、結局最後まで全部読んでしまいました。
収められているのは、以下の14篇。
・バレンタイン
・期限切れ景品点数券再生センター
・妻を直す
・ケンブリッジ・サーカス
・午前三時の形而下学
・書店で
・夢じゃないかしら
・映画館
・卵を逃れて
・蓮
・ゲートボール
・夜明け
・ウェイクフィールドの微笑
・ホワイトデー
脳天気(?)なタイトルとは裏腹に、どれも、怖い。そうとは気づかせずに、いつのまにか違う世界に連れて行かれていて、あれ、何ここ!? こんなのヤダー!と思っても、時既に遅し、でそこから逃れられない感じ。
「映画館」と「卵から逃れて」を続けて読んだときは、ぞぞぞぞぞぞ〜と背中が寒く痛くなりました。一番ビビったのは、「ゲートボール」です。じんわり怖いのが、「ウェイクフィールドの微笑」。
内容(「MARC」データベースより)
路地へ入っていくと、小学生の男の子が目の前を歩いているのが見えて、参ったな、と君は思う。参ったな、あれは僕じゃないか、と君は思う…。ふっと開く異次元の扉。日本の小説にはちょいと例がなさそうな短篇集。
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