『ハイブリッド・ウーマン』 (2007 067)

『ハイブリッド・ウーマン』読了。

女性政治家の闘いは、総合職女性の闘いに重なる、というフレーズを読んで、納得。
今まで見てきた大勢の働く女性のことを思い出して、暗い気持ちになった。

星4つ。
★★★★☆


商品の説明
日経BP企画
タレントで本誌コラムなどの執筆も手がける著者のエッセイ。著者は、女性が「いい嫁」に徹する姿にも、世間と戦う生真面目なキャリアウーマンとして生きる姿にも限界を感じるという。愛されるだけでなく、戦うだけでもない、いい所だけを自分のものにする「ハイブリッド・ウーマン」を目指そうと呼びかけ、無駄にパワーを使わず、余分な障害を振り切って自由に生きるための技術論を説く。

一例として、女性政治家を取り上げる。嫉妬、女性の葛藤、既得権から離れられない人間の存在など、政界は企業社会の縮図であり、女性政治家の格闘は総合職女性のそれと重なる。田中真紀子氏、辻元清美氏は政界での反発が大きく、秘書給与流用疑惑も重なってキャリアを失った。一方、扇千景氏、川口順子氏らが一定の地位を得ているのは、女性の中では勝ち組でも、男性を決して追い越そうとしない「勝ちすぎない女」であることが大きいと分析する。働く女性が駆け上がるには、“切り替え地点”に留意しなくてはならない。弱者から強者になった瞬間、言語モードや話法を変えるべきであり、それができなかった田中氏や辻元氏は過酷な糾弾を浴びたのだという。

新しい女性像を描きながら、“男社会”の理不尽さを辛口に斬る。

(日経ビジネス2003/2/17Copyright©2001日経BP企画..Allrightsreserved.)


ハイブリッド・ウーマン
ハイブリッド・ウーマン遥 洋子

講談社 2003-01
売り上げランキング : 444167
おすすめ平均star


Amazonで詳しく見る
by G-Tools