出会いはスローモーション
「ええ”、嘘でしょ!?」
と思う間にその車は接近してきて、次の瞬間鈍い音を立てて、私を自転車ごと撥ね飛ばした。
スローモーションで近づいてくる車は完全に視界に入っていたのに、避けることも止まることも出来ず、気づいたら道路に叩きつけられていた。
「・・・うぅ。痛い・・・。」
それ以上、一瞬たりとも車道にいたくなかったので、歩道まで身体をひきずりながら移動した。
ドライバーが車から飛び降りて駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか!?」
それには答えられず、ドライバーに向かって叫びながら、赤信号に変わった横断歩道を戻ってくるパートナーが別の車に轢かれたらどうしよう、
ということしか考えられなかった。
9月19日深夜0時25分頃、西新橋の交差点(の横断歩道上)を自転車で横断中、左折してきた乗用車に撥ねられました。
念のため救急車で近くの病院に運ばれ、応急処置とレントゲンの検査を受けました。
右肩、右肘、腰、右足等の打撲と擦過傷以外に大した怪我もありませんでした。
(愛車は壊れてしまいましたが。)
深夜の病院は研修医ばかり、というのは本当だった気がしました。
私の治療を待っている間、パートナーはこれで時間を潰していたと思われます。
それにしても、事故に遭ったときパートナーがいなかったら何もかも一人で処理しなければならなかった訳で、今更ながら自信がナイ。
だいたい衝突して一瞬ボンネット に乗り上げてまた道路に落ちた、という状況すらも私の記憶には一切なかったし。
痛いのと恥ずかしいので「大丈夫です!救急車は必要ないです!」とか言ってしまったかも。
交通事故の場合は、保険が利かないのですね。治療費が高額なので驚きました。
診断書発行後、ドライバーの方の車に乗って警察署へ移動。
調書を取られました。
事故の直後は何ともなかったのですが、ときどき目眩がするのと、思ったより腰が痛いのがブルーです。
このまま何事もなく傷が完治しますように。
・・・大事に至らなくて本当に良かった。
恐怖は後からやってきました。
心配させてしまった家族に、心の底から謝りたいです。
相手の人とその家族にも、本当に申し訳ないことをしました。
これからは、もっともっと気をつけます。
免許も取ろう・・・。