『トラウマの国』

『トラウマの国』読了。

トラウマの国
高橋
秀実

新潮社 2005-02-15
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋 秀実
1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経てノンフィクション作家に。

目次
トラウマへの道 -- 本当の「自分」
ふつうの人になりたい -- 「子供」の作文
ゆとりの勉強 -- 「教育」の空回り
生きる資格 -- 「能力」の時代
もっとユーモアを -- 「話し方」の学校
Simple & Clear? -- ビジネスマンの「英語」
お金の気持ち -- 「地域通貨」の使い道
妻の殺意 -- 「夫婦」の事件
愛の技法 -- 「セックス」を読む女
生きざま革命 -- 「日本共産党」の人びと
せわしないスローライフ -- 「田舎暮らし」の現実
自分とは何か? -- 「自分史」を書く
トラウマの国 -- あとがきにかえて


毎日新聞の書評を読んだMさんに薦められて手に取った本。
どのトピックも、現代日本のいろいろな現象・問題を捉えていて面白い本でした。
とりあげられているのは、比較的身近なトピックが多かったです。
トラウマは、誰でも持ってるものだと認識していましたし、最近の教育には非常に不安を覚えます。自分の子供は日本の普通の学校に入れたくない、とか考えてしまいます。
自分の能力の証明として資格を求めちゃう気持ちも分かるし、話し方の学校のメルマガは購読していました(笑)
英語はまあいいとして、DVにも最近興味を持っていました。この本に出てくるような、妻が夫に暴力をふるう、というDVではありませんが。
"Satisfaction"は読んでいませんが、タイトルは知っていましたし、この本に登場する一部の日本共産党支部の実態(?)には驚かされました。
スローライフ」もhookする言葉です。
友人の自分史を興味深く読んだばかりですし・・・。
こうやって書き出してみると、今の私のツボにはまるトピックばかり、と言えなくもないです。
笑ったのは、一番最初の『トラウマへの道』でしょうか。
著者は、せっかく(意識の)エレベータを降りたのに、inner childに会えなかったんですよね。
申し訳ないと思いつつ、「ぷっ」と笑ってしまいました。
でも、私も1回ではinner childには会えない気がする・・・。

『からくり民主主義』も読んでみようかな。

からくり民主主義
高橋 秀実

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