『免疫の意味論』

『免疫の意味論』読了。

免疫の意味論
多田 富雄

青土社 1993-04
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目次は以下のとおりです。

はしがき
第1章 脳の「自己」と身体の「自己」
第2章 免疫の「自己」中心性―胸腺と免疫の内部世界
第3章 免疫の認識論―ネットワーク説をめぐって
第4章 体制としての免疫―インターロイキン王国の興亡
第5章 超システムとしての免疫―自己の成立機構
第6章 スーパー人間の崩壊―免疫系の老化
第7章 エイズと文化―RNAウイルス遺伝子の謀略
第8章 アレルギーの時代―あるいは相互拒否の論理
第9章 内なる外―管としての人間
第10章 免疫系の叛乱―自己寛容と自己免疫
第11章 免疫からの逃亡―癌はなぜ排除されないか
第12章 解体された「自己」―再び「自己」について
あとがき

使われている言葉は、難しいものが多いですが、とにかくドラマティック。
内容を全部理解しているとはとても言い難いのですが、脳天直撃の面白さでした。
私は、[第9章 内なる外―管としての人間]が比較的理解しやすかったように思います。

もう10年以上も前に出版された本なのですね。
その間に、研究はさらに進んだことと思います。
もう少し最近書かれた同じジャンルの本を読んでみたいなと思いました。