仏像の見分け方

先日、奈良国立博物館に行ってきました。
一番のお気に入り「青銅器の坂本コレクション」(←これ、本当に凄いコレクションなのです。常に展示されているので、奈良までお越しの際は天然記念物の鹿にせんべいをやるのもいいですが、ぜひ坂本コレクションを見てくださいっ!!)を堪能した後、大和の仏たちをたっぷり見てきました。

ところで、仏像の見分け方をご存じですか?
奈良国立博物館によると、仏像は大きく4つのグループに分けられます。すなわち、如来、菩薩、明王、天です。

如来(にょらい): 最高の悟りに達した仏で、髪の毛は螺髪、1枚の大衣を着て、アクセサリーもつけず、両手の指の間に水かきのような膜があり(多くの人を救うため)ます。基本は釈迦の出家後の身なりです。

菩薩(ぼさつ): 悟りを目指して賢明に努力している仏です。長髪を束ねて冠をかぶり、アクセサリーをつけたインドの貴族の姿をしています。出家前の王子時代の釈迦の姿を基本としています。

明王(みょうおう): どんな力にも打ち勝つ強い仏で、教えに従わない人たちを導くために如来から強いパワーを与えられています。邪魔する者を恐れさせる怖い容姿をしており、武器を持っています。

天(てん): 仏や仏法のガーディアンだったり、福をもたらす仏で、元はインドの神様でした。男女の区別があります。 

この4つのグループ、なぜかいつも覚えられなくて、ここに書いたことでやっと記憶に定着した気がします。

20090717_国宝薬師如来坐像
国宝 薬師如来坐像 (奈良国立博物館のサイトからコピーしてきました)
この仏像は、横顔と正面から見たときの顔の印象がずいぶん違って面白いのです。ちなみに横顔はかなりイケメンです。真横ではなく斜め後ろから見ると鼻のラインがセクシー、なんて言ったら怒られるかしら。